少しずつ、少しずつ、歩いていこうね ｂｙ 仁

　むぅさん、ありがとう。本当に、むぅさんの言うとおりだと仁も思うよ。
　ふぅも星呼もほんとうに輝いているよ。すばらしい風吹かせているよ。輝こうと思ったときに輝き、いい風吹かせようと思ったときにいい風吹かせてきたんだ。それができるふぅだし、それができる星呼なんだよ。それができるのに、時々、そんな自分を疑い、時々そんな自分が嫌になってしまうんだよね。それくらい毎日の現実が過酷なんだよね。それくらい過酷だから、そこから逃げ出したいのは当たり前だよ。切りたい、死にたいは、当たり前だよ。
　でも、ふぅも、星呼も、どんなに叫んでも、泣いても、逃げても、死んじゃいけないんだよね。死にはしないんだよね。死んだら、絶対にやり直し効かないんだからね。少しの幸せも自己実現できないんだからね。
　叫んで、叫んで、そして生き抜いていくんだよ。泣いて、泣いて、そして心を空っぽにして、出直すんだよ。がまんして、がまんして、そして受け容れる力と乗り越える力つけていくんだよ。今、それが、少しずつ、少しずつ、できはじめているんだよね。
　ふぅの夢見る力大きいよ。そして、『生きること』で見え始めたふぅの新しい世界は本当に多様で、豊かだよ。今まで疑いばっかりだった世界が、興味を持てる、温かいもののいっぱい潜んでいる世界に変わってきたんだからね。そんな世界を一つずつ見つけ出し、創りだし、それを大事にできる生き方が始まったんだよ。一歩、一歩だよ。
　叫んで、叫んで、そして、一歩、歩き始めようね。





　『　生きること　』 ｂｙ　ふぅ